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もっとさっさとやっておくべきであった。

断片 (このサイトのどこかにあるもの)

そして、もし彼があなたを
夢見なくなったならば……
ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』IV


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日本人は美しいか

書誌

author本多勝一
publisher講談社文庫
year1985
price360
isbn4-06-183489-4

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
?読了
2017.12.4公開

非常に大昔に読んだままとなっていた本であるが、読み返してみても十分に刺激的であった。週刊金曜日でも佐高信と並んで創刊以来の編集委員として未だに名前がある。さすがに最近は回想風のエッセイを書くくらいであるが、決して筆を休めない姿勢は氏の気骨さに通じるものがあると思う。

本多勝一というとどうしても朝日新聞、著作も朝日文庫という先入観があるが、この頃には講談社文庫とか集英社文庫でも著作があり、これはそういう一冊である。養護学校が設立されたことで逆にこの種の障害者たちが社会から隔離されてしまったというような辺りは読み応えがある。格差社会といわれるような昨今だからこそ、マイノリティ、社会的弱者の側に立って物事を考えられる、もしくは想像できる――そういう姿勢がより重要なのではないだろうか。なぜなら我々も皆、最後には老人という社会的弱者になることは避けられないのだから。

抄録

15-16

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『イージー・ライダー』の二人が、「自由な」風俗で出た旅とは、具体的にはマリワナを吸い、売春婦を買いながらオートバイを走らせることであった。どんなに「高級な」思考があろうと、具体的な「ありよう」は、こういう姿である。

そうしたヒッピーの「自由な」風俗とは、具体的にはアメリカ先住民(いわゆるインディアン)スタイルであり、インド人スタイルであり、ときにはラオス人スタイルであり、あるいはそれらのミックスであり、総じて第三世界スタイルであることが多い。近代文明を拒否するということから、時代的には中世を志向する傾向があるようだ。金持ちの家庭からアンチ=テーゼとして出てきた形なのだから、当然であろう。

だが、近代文明へのアンチ=テーゼにしては、あまり「アンチ」ではないように思われる。近代文明を拒否するのであれば、すべての予防注射や予防薬を拒否して、インドを旅行するとき伝染病などになる点でも中世であるべきだし、マラリア蚊のための近代的対策も捨てて「中世的」にすべきであろう。また、ヒッピーがよく行きたがるインドやネパールには、近代文明としての飛行機を使わず、中世と同じような帆船を利用する方がいいと思うのだが……。つまり、ヒッピーは都合のいい所だけ中世で、本当の中世の中で都合の悪いところはみんな近代文明のままにしている。

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16-17

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