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慈善週間 または七大元素

書誌

authorマックス・エルンスト
editor巖谷國士(訳)
publisher河出文庫
year1997
price1,200+tax
isbn309-46170-0

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2002.6.1x読了
2002.7.8公開
2002.7.14修正
2014.1.27修正

p.19マックス・エルンストのコラージュ・ロマン三部作のトリを飾るのは本書『慈善週間 または七大元素』である。書名からして謎めいているが、本書に登場する七大元素とは「日曜(泥)、月曜(水)、火曜(火)、水曜(血)、木曜(暗黒)、金曜(視覚)、土曜(未知)」を指し、各元素ごとに章立てされ、それらに関連を持った(?)コラージュが掲載されている。量的には三部作中、最も大部であるが、作中のコラージュ的アイデアには割と共通点が見られる。しかし、マックス・エルンストのコラージュが彼だけの??他者のコラージュとは明確に区別できる何かを持った??それだという訳者の指摘は全く正しい。既に私の思うところは 『百頭女』 で、エルンストをめぐる解説は 『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』 にある通りであるから、私から書き加えることなど何もありはしない。ゆえに本書では簡単な引用をするにとどめたい。

抄録

415

p.251-/-それは反対に、彼らが内的世界と外的世界との境界領域??いまも不明瞭ではあるにせよ、物質的にも精神的にも完全な現実性(「超現実性」)を有する領域??のなかを、自由に、大胆に、しかもごく自然に動きまわっているという意味であり、また、彼らはそこに見えるものを記録し、革命的本能にかられて出動すべきところへ出動している、という意味である。瞑想と行動との根本的な対立(古典的-哲学的概念による)は、外的世界と内的世界との区別もろとも崩れさる。そこにこそ、シュルレアリスムの普遍的な意味は存するのだ。というのは、この発見が画されたあとでは、どんな人生の領域も閉ざされたままでいることはできない、ということである。-/-

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