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ビジネスで失敗する人の10の法則

書誌

authorドナルド・R・キーオ
publisher日本経済新聞出版社
year2009
price1600+tax
isbn978-4-532-31449-1

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2010.6.11読了
2010.12.19公開
2010.12.19修正

先に書いておくと本書で取りあげられている10の法則+1とは以下の通りである。

  • リスクをとるのを止める
  • 柔軟性をなくす
  • 部下を遠ざける
  • 自分は無謬だと考える
  • 反則すれすれのところで戦う
  • 考えるのに時間を使わない
  • 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
  • 官僚組織を愛する
  • 一貫性のないメッセージを送る
  • 将来を恐れる
  • 仕事への熱意、人生への熱意を失う

当たり前すぎると思われるだろうか ? しかし、当たり前のことこそ本当に難しいのも事実である。また、本書の扱っている成功する方法ではなく失敗する方法というアプローチも、考えてみれば極めて堅実なものだ。あまり厚くない本ではあるが十分含蓄に富んでいると思う。

抄録

16 cf.15

そこで、事業に勝利する方法について話すよう求められたとき、わたしにはできないと答えるしかなかった。話せるのは、どういう方法をとれば負けるかということだけであり、わたしが示す方法を採用すれば、かなりの確率で負けることなら保証できるといった。

23

しかし、会社というのは個人だ。そして、少し調べていけば分かるはずだが、失敗はたいてい、戦略の間違いとして繰り返し指摘されてきた点にではなく(もちろん、典型的な間違いが何らかの形で揃っている場合もあるだろうが)、シェークスピアがいうように、われわれ自身、つまり会社を指導する経営者にある。会社は経営者個人の性格の産物であり、延長である。経営する人物の長く伸びた影なのだ。経営者はビジネスの舞台の主役だ。経営者が自分の弱点のために事業を間違った方向に導いたとき、事業は失敗への道を歩むのである。

27-28/29/37

何かを達成できたとき、ごく小さなことにすぎなくても、これ以上リスクをとるのはやめて置こうという誘惑にかられる。

これが人間の本性なのだ。

これは、成功がもたらす大きな病のひとつだ。年齢が高くなるほど、この誘惑に負けやすくなる。-/-

-/-成功がもたらす病にはこれ以外に、満足と傲慢がある。-/-

30

-/-わたしの経験からいうなら、新たなリスクやもっと大きなリスクをとる必要を考えるとき、とくに不可欠なのは、現状に安住できない感覚である。ものごとはもっとよくなっているべきだという感覚、いま行動しなければ将来が危ういという感覚、さらには、せっかくの機会を逃してしまうという感覚だ、わたしはコカ・コーラ社にいたとき、事業がきわめて好調だと思えるといつも、まったく落ち着かない気分になった。

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