ホーム > 読んだ >

チャリング・クロス街84番地
書物を愛する人のための本

書誌

authorヘレーン・ハンフ(編著)
editor江藤淳(訳)
publisher中公文庫
year1984
price360
isbn12-201163-9

目次

1感想

履歴

editor唯野
1999.8.2x読了
1999.9.2公開
2002.12.30修正

ニューヨークの本好きの女性とロンドンの古本屋との間で 20 年にも渡って交わされた往復書簡をまとめたもので、副題にもあるようにまさしく読書子のための一冊。「本」をきっかけとして始まった交流は、そこでの人と本とのつながり、そしてそれを取り巻く人と人とのつながりを実にうまく描いている。特に著者の欲する本の見つからないときの本屋に対するユーモラスな冷やかし文句であるとか、送られてきた本を包んでいた名も知らぬ本の割かれた項のために悲しむ下りなどは、本好きならば誰しもが抱く気持ちであり、そういった辺りの気持が見事に代弁されている。まあ、本が消費財と化しつつある(してしまった ?)今日では、本との新鮮な付き合いも難しいのが現実ではあるのかもしれないが...

とはいえ、私も本書の書名は知っていたものの、その割には、なぜかこれまで特に手に取る機会がなかった。しかしながら、先日ひょんなことから某古本屋において 150 円で売られているのを発見し購入。さっそく一読したという次第である。こういうことがあるから古本屋はおもしろい。これも古本屋が織り成すひとつの物語なのだろう。

追記

ちなみにチャリング・クロス街というのはイギリスでいうところの神保町、古本街のことである。(2002.12.30)

Up