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デッドライン
ソフト開発を成功に導く101の法則

書誌

authorトム・デマルコ
editor伊豆原弓(訳)
publisher日経BP社
year1999
price2,200+tax
isbn8222-8053-5

履歴

editor唯野
2002.3.15読了
2002.3.18公開
2002.11.28修正

デマルコ本 3 冊目。この本も内容的には 『ピープルウェア』 とほぼ同じ論旨の本。(まあ、そうころころと主張が変わられても困るのだが :-))但し、この本は構成が論文調ではなく、一種の物語になっている点で大きく異なる。あらすじは主人公(トムキンス)が旧ソ連のモロビア共和国というところでソフトウェア開発プロジェクトを率いるというもので、その中で主人公の学んだことを記した日記に書かれるのが「101 の法則」である。

正直なところ、最後の終わり方だけはあまりにもアメリカなドラマの結末なのでいただけなかったが(それをいうと最初もそんなイメージだが...)、おかげで全体が何よりも読みやすくまとまっている点は秀逸といえる。そのため、物語風の読みやすさにこだわるか否かで読むかどうかを決してもよいように思う。もちろん、同じ著者の本を異なる角度から眺めることで得られるところもあるので、その辺も含め結局は個々の読者の判断次第というところか。

# 後は『デマルコ大いに語る』くらいかな ?

主要登場人物

ウェブスター・トムキンス 主人公。
ラークサー・フーリハン モロビアの女スパイ、NNL の片腕
NNL モロビアの大総統。専制君主をやるために国を買った男 (ビル・ゲイツ似 ?)
ベリンダ・バインダ かつての凄腕管理者。但し、燃え尽きてしまっている
ガブリエル・マルコフ元将軍 モロビアに残った将軍兼管理者
アレア・ベロック 内務大臣、NNL 代理人。様々なプレッシャーをかけてくる
アリストテレス・ケロノス モロビア最初のプログラマー、現在は SMEI の局長
マエストロ・ディエニア 人々の触媒として動くことのできるプログラマ

抄録

28/61

正しい管理の四つの本質

  • 適切な人材を雇用する。
  • その人材を適所にあてはめる。
  • 人びとの士気を保つ。
  • チームの結束を強め、維持する。

(それ以外のことは管理ごっこ) cf.145

管理者の身体における本質部分として、心で指揮をする、腹(直感)を信じる、組織に魂を吹き込む、くだらないものを嗅ぎ分ける鼻を持つ??がある。

35

変更は成功にとって必要不可欠なものだが、人は安全と分かっていなければ変更を受け入れない。(安全が保障されていないとリスクを避ける。)リスクを避けることは、それに伴う利益も逃すことになる。

47

脅迫は結果を上げさせる手段としては不完全で、どうにも時間が足りなければ結局のところ仕事は完成しない。そうすると脅迫内容を実行せざるを得なくなってしまう。

59

「町にはもう共同体はない。でも、共同体への欲求はいまもわれわれの内にある。ほとんどの人にとって、共同体に出合うチャンスが一番あるのは職場よ」

67

「わたしたちが求めているのは、世界を知ったらそれを変えていく、自分や部下がめざしているものに合わせて変えていくという意識を持っている管理者よ」

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