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エンデ全集2
ジム・ボタンと13人の海賊

書誌

authorミヒャエル・エンデ
editor上田真而子(訳)
publisher岩波書店
year1997
price2678
isbn0-092042-1

履歴

editor唯野
2000.10.15読了
2000.10.15公開
2001.4.14修正

ジム・ボタンシリーズの続編。前作を下敷きにしつつ、今回も波乱万丈な冒険譚が待っている。まあ、予定調和的な筋書きもないわけではないが、展開のテンポがよいので、あまり気になるほどではない。海賊との戦いやエマが飛んだりジムの生まれの秘密が解かれるなど、多彩な構成はさすがである。

主要登場人物

ジム・ボタン 主人公 ヤンバラ(ジムバラ)国カスパー王の子孫、ミュレン王子
ルーカス フクラム国の機関士 ジムのよき理解者であり相棒
エマ 機関車 モーリは機関車の子ども
アルフォンス十二時十五分前王 フクラム国王
ソデワキ フクラム国の家来 ジムの先生になる
ナーニおばさん フクラム国の家来
ピン・ポン マンダラ国の大ボンズ
プン・ギン マンダラ国王
リーシー姫 マンダラ国王の娘 ジムと結婚する
叡智の黄金竜 ミセス・イッポンバの変身した姿 かつてヤンバラ国を沈める
トゥー・トゥー 見かけ巨人 フクラム国で灯台職に就く
ネーポムク 半竜 磁鉄岩の番人になる (火の生き物)
ロルラモル王 海の王様 ウシャウリシュウムに問題を出す
ズアズラピッチ姫 海王の娘の人魚
ウシャウリシュウム ズアズラピッチの許婚の甲らネック (水の生き物)
荒くれ13 外見まで全く一緒な海賊の兄弟 アッテハナラナイ国を根城にする

抄録

209-210

竜がジムの運命を予言する箇所。

262

赤い星のついた帽子をかぶるものが親分になるという下り。海賊たちは一人がひとつずつ文字を知っている。(それに基づいて名前を得る。)実際は 12 人だったので、後に「ミュレン王子と無敵の12」。

344/347-349/351 解説より

エンデの文学が与えた影響の大きさについて。そこにおける科学批判などのための「像(イメージ)」の果たした役割。(概念は凝り固まっているが像は流動的である。)因果や論理の超えたものによる「肯定的な世界の姿」と子どもへの期待。結果としての産業的大衆社会への批判ということ。

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