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カッコウはコンピュータに卵を産む

書誌

authorクリフォード・スティール
editor池 央耿(訳)
publisher草思社
year1991
price1900
isbn4-7942-0430-2

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2008.11.23読了
2009.3.29公開
2009.3.29修正

過去にベストセラーになった本で、ハッカーというものを有名にした本だとは思う。とはいえ、さすがに今になって読んでみるとハッカーの侵入手口も本当に古典的なものだし、力技なところがあり、ちょっと古いという感じは否めなかった。しかし、技術的なことにはそれほど触れずに、ハッカーの追跡劇という新しいかたちの物語を万人に提供したことには意義があったのだと思う。

抄録

10 cf.19/37

システム管理に移って二日目、デイヴが浮かぬ顔で私の部屋にやって来た。UNIXの課金システムでなにやら腑に落ちないことが起きたという。ほんの数秒のことながら、誰かがコンピュータをただで使ったらしい。前月分の請求金額は合計二三八ドルだが、コンピュータに記録された使用時間とつき合わせると、この数字は本来の請求額に七五セント足りない。帳尻があっていないのだ。

これが全ての始まりだった。

35

-/-今にはじまった話ではない。ハードウェア技術者は総じてソフトウェアの問題を理解せず、ソフト人種はハードのことを何も知らないのが世の常である。

39

いや、そこまでしなくとも、ハッカーの行動を記録する簡便な手段がある。いぶかしい人物がログインしてきたら、相手のキーボード操作を逐一記録するようにUNIXのオペレーティング・システムを改変すればいい。われながらうまい考えだった。これなら<デーモン>と呼ばれるUNIXのソフトウェアにほんの数行かコードを加えればこと足りる。

45-47

謎の訪問者はカッコウの卵に当たるプログラムを研究所のコンピュータに送りこみ、システムが卵を抱いて、やがてかえるひなに特権という餌を与えるようにしたのである。

ハッカーはそこに目をつけた。カッコウの託卵の要領で、五分間、atrunを偽のプログラムとすり替えようというわけだ。

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