ホーム > 読んだ >

リーン顧客開発
「売れないリスク」を極小化する技術

書誌

authorシンディ・アルバレス
editor堤考志・飯野将人(監訳)、児島修(訳)、エリック・リース(シリーズ・エディタ)
publisherオライリー・ジャパン
year2015
price2600+tax
isbn978-4-87311-721-8

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2019.9.20読了
2019.9.20公開
2019.9.26修正
2019.10.12修正
2019.10.17修正
2019.10.27修正

リーン・シリーズの1冊で、主にMVP(最小限の製品)を作る段階で、見込顧客へのインタビューを通じて仮説に対する検証を行うことに焦点を当てた本。製品そのものより顧客にフォーカスすることで、何よりも顧客の課題の解決という命題に取り組むこと、それが結果的に本書のタイトルでもある「顧客開発」につながるのだというスタンスになっている。

このため内容的には、見込み客/既存顧客を問わないインタビュー技術が中心であり、何をどう準備してどのような質問が効果的であり、その結果を開発者にフィードバックするにはどうするのがベターか、といったことに言及している。また、スタートアップ企業だけでなく、すでに製品が存在したり大企業のように文化の違いがある場合にどうすればよいか、というようなことにも1章を割いている。

個人的にはもう少し対顧客の意味が広いのかと思っていたが、上述したようにMVPのためのインタビュー技術が中心であり、対顧客の最前線においていかに適切な質問をして素早くフィードバックを得るか、という点に注力した本となっている。そのためスタートアップ企業の規模での営業活動に言及しているわけではない。(つまり顧客がいる以前のレベルを扱っている。)しかし、本書でも言及されているように、顧客の真の課題を把握せずに製品を作り込むと無駄の発生する可能性が非常に高くなる。適切なインタビューこそが適切なMVPに必要なアプローチという説明は、逆に本書を一読することで納得させられた感があった。

そういう意味では『リーン・スタートアップ』を補う良書だと思う。

抄録

viii

-/-すべてのアントレプレナーに共通するのは、イノベーションを原材料にして、現実世界の成功に転換するプロセスを求めているということです。

小さな企業も大きな企業も、革新と成長をもたらしてくれそうな明快で反復的なアプローチに目を引かれがちですが、本当に実践するためには、既存の顧客や見込みの顧客と新たな方法で対話をしなければならないことに気づくはずです。スタートアップの目標は「開発すべき製品を、できる限り早く明らかにすること」です。そしてリーンスタートアップとは、アントレプレナーの成功率を向上させるためのさまざまなコツの集合です。-/-

顧客開発は、従来のマーケティングリサーチ手法とは異なります。顧客開発では、顧客のニーズや好みを理解し、ユーザーエクスペリエンスの内側に踏み込んで。顧客が製品やサービスを使う方法を知ることができます。さらに、科学的な実験手法を用いて、学んだことをテストすることもできます。わたしたちの目標は、単に「顧客の行動を理解すること」ではなく、「顧客の行動を変化させ持続可能なビジネスを開発する方法を学ぶこと」なのです。

顧客開発では、スタートアップの短期間での成長の原動力を得るためにミクロのスケールでテストを数多く実行します。このことは、想像よりはるかに難しいものです。顧客開発を行なうメンバーは、学んだことを共有/統合していくために、真に部門縦断的な方法で連携しなければなりません。-/-

ix

リーンスタートアップの旅に出かける人へのアドバイスがあります。それは、あなたが顧客にとって何が重要かを理解しているつもりだとしたら大間違いだということです。-/-

xii

全文を読まれる場合はログインしてください


Up