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みずうみ

書誌

authorシュルトム
editor高橋義孝(訳)
publisher新潮文庫
year1967
price180
isbn207801-Y

目次

1感想

履歴

editor唯野
1999.11.1x読了
1999.11.23公開
2002.10.6修正

シュルトムという人は実に情緒のある物語を書く人で、私は以前に別の本を一冊読んだことがあるが、その気持ちは今回も同じだった。その情緒性というのは、解説にもあるような物語に影を落とす死の雰囲気というだけではなくて、やはりその恋物語が現在進行形ではなく、少し距離の置いた書かれ方をされているせいもあるのだと私は思う。激しい恋の物語というのももちろんひとつの物語だろうが、こういう切ない気持ちにさせる物語というのも、ひとつのかたちだろう。本が読者を手放さないのではなくて、読者が本と対等に付き合える、そういう感じのする佳作が並んでいる。

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