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日本人の英語

書誌

authorマーク・ピーターセン
publisher岩波新書
year1998
price700+tax
isbn4-00-430018-5

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2018.2.24読了
2018.3.公開

日本人が特に英語論文を書く際に犯しやすいネイティブから見ておかしいところをまとめた本で、私も読んでみるまで気付かなかった点が多く勉強になった。関係代名詞などは文法だけで理解するのではなく、「言いたいことを先に言う」という英語のロジックと絡めて解説する方が確かに親切である。また、接続語で例えば「ゆえに」を「accordingly, consequently, therefore, as a result」などでどう使い分けるのか、というようなことは私も明確に意識したことがなかった。

その他、冠詞の使い分けなども、それをネイティブはこう考えて使い分けている、その単語の語源からこういうケースで使い分けるという解説は理に適っており、この本が出るまでは、ありそうでなかった英語の本だと思う。

現在では続編や類書も出ているが、それらも機会を見つけて読んでみたいと思う。

抄録

4

-/-最も変わらない特徴は、明らかに(英文を:唯野注)日本語で考えながら作ったという印象が非常に強いことである。

6

-/-本当はU.S.Aにtheがつくのは固有名詞だから、あるいは国名だからではなく、普通名詞のstatesがあるからである。The Mississippi Riverも同じである。川の名前だからではなく、普通名詞のriverがあるからtheがつくのである。-/-

12 cf.16

英語で話すとき――ものを書くときも、考えるときも――先行して意味的カテゴリーを決めるのは名詞でなく、aの有無である。そのカテゴリーに適切な名詞が選ばれるのはその次である。もし「つける」で表現すれば、「aに名詞をつける」としかいいようがない。「名詞にaをつける」という考え方は、実際には英語の世界には存在しなからである。

18-19

冠詞のない言語である日本語で考えて英語を作ろうとすると、必ず概念的な問題となってしまうので、理想的にいえば、むろん英語で考えて作った方がなによりよいであろう。しかし、それができなければ、少なくとも「冠詞を名詞につける」というような非現実的な考え方を避けるだけでも、作る英語は大分よくなると思う。

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