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Winnie-the-Pooh
ウィニー ザ プー

書誌

authorA.A.Milne
publisher講談社英語文庫
year1996
price640+tax
isbn7700-2294-8

目次

1感想

履歴

editor唯野
2002.12.24読了
2002.12.27公開
2002.12.30修正

『クマのプーさん』である。A.A.ミルンの名前は知っていたが、この人がプーさんの作者だとは知らなかった。まあ、そんなことはさておき、本書は私に取ってもなかなか記念碑的な一冊である。というのも、生まれて初めて最初から最後までをちゃんと読んだ英語の本だからだ。むろん、訳の分からないところも多々あったのだが、多少はそのまま放って読んでもまあだいたいのあらすじ程度は分かるというか、むしろ意外に我ながらよく読んだものだという感じである。

これまで仕事で他に資料と呼べるものがなく、仕方なしに英語で読んでいたことはあったものの(これはこれで英語を恐くなくなるという意味では効果があったと思うが)、よくいわれているように専門英語の方が実は簡単というのは事実である。それは今回のプーさんを読んでも実感したし、私の場合は何の書いてあるのかが分からなくともプログラムのコードを読むだけで意図ぐらいはつかめるという、コンピュータ英語において経験済のことだからだ。(むろん読むだけなんですけどね :-))

そんなわけで、紀伊国屋書店で「いっちょ、何か読んでみるか」と唐突に思い立って本を選んだときにも、自分としては簡単そうで挿絵の多いものを選んだつもりだった。そして、実際、挿絵には結構助けられた。おかげでプログラムや挿絵といった普段の読書では意識しない何気ないものの重要性を痛感したというのが、本書を読んでの一番の感想である。学校で英語をやっていたときには露ほどにも発想しなかったことだが、子どもが絵本を読むというのはそういうことか、などと勝手に一人納得させられた。

それゆえ、次にまた読むとしたら、これも似たようなものにしようと考えている。むろん、自分の英語力のなさは学生時代の怠惰が全ての元凶であり、言い訳も何もあったものではないが、諸々の事情などにより最近はもっと英語をものにしたいと感じているところなので、読書ノートとしても洋書の増えることを目標にしてみたりするとよいのではないかと思っている。

ちなみに、肝心の内容(全 10 話)の方に触れておくと、いろいろな意味で平和というか無難である。私が疎かったのは、プーさん(Pooh)はかなりのおっちょこちょいな熊だったというところで、ハチミツのツボに頭を突っ込んだまま抜けなくなったりだとかというおとぼけな話題が多い。(但し、最後の方ではちゃんとそれをフォローするお話がある。)作中でプーさんの仲間として登場するのはクリストファー・ロビン(Christopher Robin、少年)、子ブタ(Piglet)、うさぎ(Rabbit)、ろば(Eeyore : イーヨー)、カンガルー(カンガ(Kanga)とルー(Roo))など。一方で風船につかまって空を飛んだプーさんをピストルで穴をあけて着陸させたりとか、まず日本の絵本ではありえなさそうな話の展開もあっておもしろかった。

当たり前といえば当たり前だが、こんな本でも注意すると発見があり、それなりに楽しめる。どうせ、私のまともな趣味など読書くらいしかないのだから、こういう本もえり好みせずにもっと読みたいものだと思った。

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