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人生に必要な智恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ

書誌

authorロバート・フルガム
editor池央耿(訳)
publisher河出文庫
year1996
price580
isbn309-46148-4

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
1999.3.0x読了
1999.3.16公開
2000.7.30修正

アメリカでは大ベストセラーとなった本で確かに書名のネーミングからして「うまいものだ」と思う。また、中身も生活の身近な話題を扱うことによって堅苦しくない内容となっている。これは著者が牧師であり、日頃からこういった説教をするのが半ば仕事であるような資質にもよるのだろう。だが、そこでいう「生活の身近な話題」というのは、いうまでもなくアメリカ人にとってのそれとなっているので、日本人がそれを読んだから同じように楽しめるのかといわれれば少し疑問がある。

一方、本書はエッセイを集めた感じの本なので表題の文章も数ページの長さでしかない。個人的には本書ではその中でも、この冒頭を飾る「人生に必要な智恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」と、「ゆきずりの者からの恵みはゆきずりの者へ」という機知の利いた「インド人から聞いた話」が特に秀逸であったと思う。共に立ち読みも十分に可能な長さなので、機会があればこれだけでも手にとって読まれてみることをおすすめする。

抄録

16

-/-すぎたるはおよばざるがごとしで、何でも知っているというのは、何も知らないのと同じことである。思索の人生もなかなか楽ではない。

17-19

人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持で日々を送ればいいか、本当に知っていなければならないことを、わたしは全部残らず幼稚園の砂場で教わった。人生の智恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。

何でもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
食事の前には手を洗うこと。
トイレにいったらちゃんと水を流すこと
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい
釣り合いの取れた生活をすること-/-
毎日かならず昼寝をすること
おもてに出るときは-/-はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持を大切にすること。-/-
-/-人間も死から逃れることはできない。
-/-何よりも大切な意味をもつ言葉。「見てごらん」

何かに迷うときに立ち戻る場所というのは、案外とこういう単純なところの方がかえっていいのかもしれない...

75

「しかし、何もかも嘘っぱちのでたらめで、無知こそが究極の生き方だという君が、どうして……?」わたしは首を傾げた。

「そうは言っても」と彼は答えた。「それは間違っているかもしれないからな」

そーかもしれない :-)

123

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