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地下鉄のザジ

書誌

authorレーモン・クノー
editor生田耕作(訳)
publisher中公文庫
year1974
price480
isbn12-200136-6

履歴

editor唯野
2000.7.12読了
2000.7.17公開
2001.1.23修正

フランスでベストセラーになった一種の風刺小説。解説によると、本書は当時の(本書は 1959 年に刊行された)似非ヒロイズムと抵抗文学の中にあって、ドタバタ劇と「ケツくらえ」という台詞で庶民より強い歓迎を受けた作品だったと記されている。要するに「文学」というものが持っていた殻を破った、ひとつの記念碑的作品という位置付けがされているようである。

そのためか、恐らく当時としては単語として猥雑だと認められていたであろう、そういう語彙がよく登場する。いうなれば、そういう言葉のあること自体が前衛的といいえた時代だったということだ。しかし、この手の本としての言葉の暴虐さ、無意味性という比較では 『裸のランチ』 のそれに及ぶわけではないし、言葉遊び的な側面に関してもフランス語のため、私としてはいまいちに感じたところが少なくなかった。社会が堅苦しさばかりを要求すると、こういう本が登場するという意味での歴史の必然の証明にはなるのだろうが...

主要登場人物

ザジ 主人公の女の子
ガブリエル ザジの伯父。パリにやってきたザジの面倒をみる<!--おかまバーでショーをやっている-->
マルスリーヌ ガブリエルの妻 いつもおしとやか<!--トルースカイヨンが惚れた相手-->
シャルル タクシーの運転手。マドにプロポーズする
小足のマド(マドレーヌ) カフェ・レストラン「穴倉」の給仕
テュランドー 「穴倉」の主人
<緑> 鸚鵡。口癖は「喋れ、喋れ。それだけが取り柄さ」
グリドゥー 靴屋の主人
フェドール・パラノヴィッチ かつてのガブリエルの同業。今は観光客の案内人
トルースカイヨン(アルン・アラシッド) 警官 cf. p205
ムアック トルースカイヨンに恋してしまう未亡人
ジャンヌ・ラロシェール ザジの母親

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