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1000年女王
-Queen Millennial-

書誌

author松本零士
publisher小学館文庫
year1995
price各\600
isbn9-192071-3 (1巻)

目次

1感想
2余談

履歴

editor唯野
2002.9.23読了
2002.9.24公開
2002.9.27修正

松本零士氏の代表作の一つである。氏独特のアナログ計器で構成される機械は個人的にとても好感がもてる。ストーリ以外に登場する機械も氏の作品の魅力であろう。

作品群的には、「銀河鉄道 999」シリーズに類別される。時代は 1999 年?2000 年で「銀河鉄道 999」の前のエピソードに位置づけられる作品である。題材は「竹取物語」の松本零士版である。

主人公、雨森始の家が突然爆発し、両親が亡くなるところから物語は始まる。1000 年に一度太陽系に接近する惑星ラーメタルが地球に衝突するということが判明し、地球は未曾有の大混乱を迎える。雨森始、雨森始の叔父で天文台の雨森博士、天文台の研究員の雪野弥生、謎の盗賊団 1000 年盗賊、そして 1000 年女王とその部下夜森大介、彼らを中心に話は、劇的に進行する。両親の死の原因、1000 年女王の正体などが次第に解き明かされる。

やがて惑星ラーメタルに住むラーメタル人の恐るべき計画が明らかとなり、雨森始は、仲間とともに地球の未来のために立ち上がる。そして物語は感動の結末を迎える。

はっきりいってかなり注意深く読まないと、「銀河鉄道 999」との関連はわからない。が、そんへんは気にせず、一つの完結した作品として読み進めても十分満足できる作品だ。氏の作品すべてに云える事かも知れないが、話の内容のスケールがかなり大きく、しかも緻密なため、3 巻といってもかなりの読み応えがある。エピソードの一つ一つに伏線があり、それでいて、読者にそのことを気にさせない話運びには氏独特の迫力がある。

参考 (簡単な銀河鉄道999シリーズの系譜)

                1000年女王
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                メーテルレジェンド
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                コスモウォーリアー零
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キャプテンハーロック 銀河鉄道999 クイーンエメラルダス
  シリーズ            シリーズ

余談

「1000 年女王」は映画化されている。こちらは、話のスケールが大きすぎて 2 時間という枠にはいりきらず、原作をしらない人間はみんな置いてきぼりを食らう。話の大筋しか表現できず、結末も原作と異なるため、次の作品に話がつながっていない。はっきりいって松本零士ファン以外は見ないほうがよい。(ファンの私がみてもがっかりするくらいだから)氏の作品は設定の複雑さと他作品とのからみの伏線の多さで映画化には向かないかもしれない。

その点「キャプテンハーロック」は、映画をシリーズの序章(第一話)とし、TVシリーズで続きをやるという手法を使用している。こちらは、物語の映像化に成功しているといえる。

  • 映画作品「キャプテンハーロック?我が青春のアルカディア」
  • TV版「キャプテンハーロック無限軌道SSX」

時間があれば、レンタルビデオ等を利用して視聴することをお勧めする。

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