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あずさのアドベンチャー'80

書誌

author中島梓
publisher文春文庫
year1985
price360
isbn16-737901-5

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2000.spring読了
2000.4.23公開
2001.5.15修正

中島梓によるサブカル読解論。書名の通り、これは 1980 年を扱ったものだが、そこで取り上げられているのは 占い, インベーダーゲーム, ダイエット, グルメ, 流行作家 etc となっている。もちろん、話題として見るならばとっくに古びたものもあるが、私にいわせれば、いずれも「演出の時代」として捉える分には同じ次元の事象とはいえるように思う。パフォーマンスというものに誰もが抵抗できない、そういう世相として捉えるならば 80年代も 90 年代も同じだと私は考えるからだ。

しかし、このことは事象が古いから本書を最後まで読む必要がないということを意味しない。むしろ、本書の最終章は独立してでも読むだけの価値がある。長いので、この読書ノートでも要約となってしまっているが、これは非常に示唆に富んだ文章なので機会のある方はぜひ原文で接して欲しいと思う。

抄録

13

たしかに、人は、悲しいくらいに、「関心をもってくれる」ことを求めている。自分に関心をひきつける能力と自信がないと、代償行為としてスターのファンになり、そのスターが世間から得る関心を見て満足する。それにも満足しきれず、自慢話を自分からして代償にすることもできぬ人は、占い、カウンセラー、心理学、井戸端会議に走る。

18

占星術者になるには、英語ができ、弟子入りして原書を見せてもらうこと、そして文筆力がいる。

20

占星術は昭和 41 年まで雑占扱いされていた。

51

ブームには、その渦中においてはそれが起こる前や去ったときのことを想像できない??というところがある。それはブームに巻き込まれた側には気持ちとしてそういうものの入り込む余地がなくなっているから。

56/61/63

日本でのテレビゲームはアメリカのアタリ社が作ったブロック崩しをタイトーがコピーして国産化したのが最初だという。当時はテレビゲームにおけるコピーは野放しに近いもので、インベーダーなどは膨大な数の亜流があった。インベーダーの場合、流行ったのもすごかったが、それだけに市場には必要以上のゲーム機が投入され、結果的にはパイの奪い合い、後継機の問題を生み出した。特に後発メーカーほど在庫を抱えたまま倒産というケースが目立った。

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