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ばるぼら

書誌

author手塚治虫
publisher大都会
year1985
price660
isbn4-88653-301-9

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
?読了
2015.1.25公開

手塚治虫の中でも個人的にかなり好きな作品で、それほどメジャーではないと思われるが、芸術云々という話題に興味のある方であれば一読をおすすめしたいので紹介しようと思う。

主人公の美倉洋介の元にいつしか居ついた少女の「バルボラ」は芸術家の元を転々とする魔女??という若干オカルチックな展開を見せるのだが、絶筆ともなった『ネオ・ファウスト』などよりも設定が現代である分、身近な印象がある。芸術家が政治やお金に走って報いを受ける、という辺りはありきたりではあるが、主人公が最後に一命を賭してやろうとしたことへの展開は、美倉自身の物語がいつしか小説そのものへと変貌し、後にそれが出版へ至ることで完結を見る。

その最後の作品が「売れてしまう」というのを、俗と見るか皮肉と見るかは読者に任せるとして、実は私は本作に登場するバルボラ以上に、その母親のムネーモシュネーというキャラクターが好きである。芸術を超越した言葉を吐く一方で、酒飲み。バルボラや美倉に対しても突き放しているようで、そうではない。そういうギャップが魅力的である。ある意味、最も毒のあるキャラクターとなっている。ランプやひげオヤジを見飽きた人にも良いかもしれない。

# 手塚治虫の超人ぶりは今更いうまでもないことですが、
#それでも個人的に長編なら『ブラック・ジャック』、『火の鳥』、
# 中編なら『奇子』、1冊ものなら本書という辺りが私の好みです。
# やっぱりダークサイドに堕ちてるのかな...

抄録

79

barubora

見るだけでもインパクトあるでしょ !

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