ホーム > 読んだ >

紅色魔術探偵団

書誌

author山田章博
publisher日本エディターズ
year1999
price800+tax
isbn930787-01-7

目次

1感想

履歴

editor唯野
2000.1読了
2000.2.28公開
2002.11.28修正

山田章博という人はマイナーかもしれないが個人的には好きな漫画家のひとりである。まあ、それ以前の話としてこの人を漫画家というひとことでくくってしまう方に語弊があるかもしれない。寡作な方だし、絵柄ひとつをとっても陰影の使い方など他の作家とは明らかに違っているし、漫画でこんなことをいうのは変かもしれないが明らかに詩的な作品もある。そんなわけで現物は書店で見かけたときにでも手にとってもらいたいが、大量生産型の作家でないことは事実なので、そういう向きに関心のある人には特におすすめである。(まあ、ロードス島戦記とかの絵を書いてる人(イラストレータ)という方が早いのかな。)

さて、それで本作に収められているのはというと、実はこれが新作ではなく 10 年近くも前に発表されていた一連の表題作を再構成したものなのである。そんなせいもあって本書には著者自身によるあとがきが付されており、おかげで作品の解題もできるという具合になっている。いわば復刻といえる内容なのだが、それでありながら十分におもしろいのはさすがで、ちっとも古さを感じさせない。むしろ、それだけ著者の作品世界は完成されたものだったのだなと再確認させられた次第である。

ちなみに内容をご存知でない方のために簡単なあらすじを示しておくと、(彼の作品ではある種の定番といえる)小悪魔という主人公がドクター・フーというマッド・サイエンティスト、梨華という助手の 3 人で探偵社を始める??というものだ。とてもおもしろい本なので、もっと多くの人に知ってもらいたい作家であり作品である。

Up