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読書のすすめ 第5集

書誌

author岩波文庫編集部(編)
publisher岩波文庫編集部(編)
year岩波書店
price1998
isbn非売品

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2000.8.4読了
2000.8.19公開
2000.8.31修正

同シリーズの 5 冊目。内容的には以前の方がおもしろかったような気もするが、それでも読書による本と人との関わりが見えてきてためになる点では同じ。単純な読書讃歌や著者による回想というよりは、いわゆる「読書の危機」に対してどう対応するか??とでもいうべき点に踏み込んだ内容の多くなっているのが今作での特徴といえるように思った。

抄録

13

読書の種類。教養のための読書、娯楽としての読書、実用的読書。

14-15

教養とは読書によって得たすべてを忘れ去った後に残る何ものかであるといわれる。学生時代の多読、濫読のすべてを忘れ去った今、私自身の中に何かが残ったかというと、正直なところ何ともいえない。

22-23

絶対悪も絶対善と同じく荒唐無稽に感じられるということ。

44

-/-ねばりにねばって「決断」する本購入のあの快感は今でも身体にしみついている。本ぐらいは買える年代になってみるとそれを読む時間が無くなっているのは悲しいものである。頭では分かっていてもなかなか身体でそれが悟れなくて、最近は無性に本が増えて家族から文句ばかり言われ、家の狭さを痛感させられる。

47

-/-かつて学者や知識人や専門家とかの人種には選良という自負と責任感が当然のこととして前提とされていた。その「否定」さえもこの事実を前提にしていた。近年、ここが完全に空白になっている様を感じて慄然としている。

これは私も事実だと思うが、だから元に戻った方がよいとはあまり思わない。なぜなら、それは結局のところ「教養主義」の解体の結果の必然だからである。

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