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読書のすすめ 第7集

書誌

author岩波文庫編集部(編)
publisher岩波文庫編集部(編)
year岩波書店
price2002
isbn非売品

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2002.5.4読了
2002.6.24公開
2002.6.25修正

知らぬ間に第 7 集まで出ていた。第 6 集を入手しそこなっていたとは迂闊である。とはいえ、第 4 集までの分が既に文庫として正式に出版されているので、これも追ってそうなるだろうから、それほど慌てる必要もないといえばないか。

抄録

9

現代の黙示であれば、あまさず描きとめるのが風刺家の役まわりだ。その意味合いは描きとめられた者たちが、いやが応でも示すだろう。示さずにはいられない。まさにそのような姿として風刺家が記録する。

19

本を読む、というのは、たくさんの人の人生を、自分のものとして体験することだと思います。直接に会い、教えを乞うことの出来る人の数はかぎられますが、書物の世界での出遭いは、ほとんど無限です。メール友だちの気楽さに似た出遭いもあれば、遠い昔の人に心の奥底をズバリと言いあてられて、愕然とすることもあるでしょう。翻訳の世界から、原作者が用いたもとの言語の世界にさかのぼれば、出遭いの喜びはさらに大きくなるはずです。

22

多くの日本人にとって、源平の争乱のエピソードは、構えて読む文芸作品ではなく、いつの間にか身近な人から語り聞かされ、絵本を通して知る物語であった。だからなにも構えて一気に全巻読破しようなどと思わなくてもいい。興味がある箇所をその時々で読めばいいのだ。すると不思議なことに、読み手がその時何に関心があるかによって、その関心の部分が本の中からキラリと光り、人間の真実を示してくれる。

24-25

聖(勧進聖のこと:唯野注)たちは、仏の教えを広めるためなら、たとえ俗的な行為をしても、それが結果的には世のため人のためになると信じていた。少なくとも、清白なままで閉じこもっているよりは功徳になると確信していたのである。もちろん堕落してしまった聖もいただろうが、二者を分けるのは、善なるものへの志向と知性である。そしてその知性もまた多くの場合、書物を読んで考えることから得られるものだ。

28

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