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無頼伝 涯 (全5冊)

書誌

author福本伸行
publisher福本伸行
year講談社
price2000-2001
isbn各\390+tax

目次

1感想

履歴

editor唯野
2001.4.1x読了
2001.4.28公開
2002.11.28修正

福本伸行の少年誌では初めて??という触れ込みの作品。個人的にこの人で最もおもしろいのは『アカギ』の第一部(3 巻まで)だと思っているので、どうしても比較の心理が先に働いてしまうのだが、それを差し引いてもおもしろくない。

作者には初期に多いヒューマニスティックなものと、逆に『カイジ』のような賭博ものに見られる非条理ものとの両系統の作品がある。しかし、この作品では「二兎を追うものは一兎も得ず」の諺ではないけれども、その両方をまとめようとして失敗している印象が強かった。ラストなんかもそうで少年誌らしいといえば少年誌らしい幕の閉じ方なのだが、それ以前のストーリーとの整合性などを見ても物足りなさが否めない。極端なふたつのものの接点を探そうとして双方に妥協した結果、物語としてのパワーまで失っているイメージがある。そんなわけで、これなら『天』の方がまだマシだろう。

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