「外食の裏側」を見抜く
プロの全スキル、教えます。
書誌
author | 河岸宏和 |
publisher | 東洋経済新報社 |
year | 2014 |
price | 900+tax |
isbn | 978-4-492-22339-0 |
履歴
editor | 唯野 |
2018.5.4 | 読了 |
2018.5.28 | 公開 |
というわけで『スーパーの裏側』と同じ著者による外食編である。あまり私はファミレスなどで外食をしないが、著者のいうように外食というのが「たまのごちそう」から「気軽な食事の代わり」に変化してきたのは事実だと思うし、それを広げたのがファミレスというものになるのだと思う。
本書では、具体的な良いチェーン店の名前(要は店舗で作っているかどうかなどに集約される感はあるが)まで具体的に列挙している点で評価できるが、それなら駄目なチェーン店も実名を挙げなければ公平ではないだろう。とはいえ、そういうお店を変えられるのも、要は消費者の側の声にあるというのは正しいと思う。
抄録
5
河岸 いや、衛生管理ができていない店がおいしいわけがない。
―― 「汚い店にうまいものなし」ということですか ?
河岸 そう、店の掃除に気を配れないような店が、食材にまで気を配れるわけがない。考えてみれば当然だよね。お客さんのことをどう思っているかという話。
8 cf.13/169
河岸 メニューを見てごらん。すぐ近くにあるサーロインステーキには「US産ビーフ」、ビーフハンバーグステーキには「オージー・ビーフ使用」と書いてあるけど、ハンバーグには何も書いてないでしょう。
―― ホントだ……。メニューをよく見ないと、ごまかされますね。
河岸 ここがするいというか巧妙なところ。確かにハンバーグにも牛肉が一部は使われているだろうけど、そのほかにブラジル産鶏肉、アメリカ産豚肉も混ざっているかもしれない。
11
河岸 レタスの端が茶色く変色しているでしょう。1日ではここまで茶色くならない。2日以上は経っていると思う。
―― 野菜は、この店の厨房でカットしているんですか ?
河岸 やってないね。真四角に切ってあったから、セントラルキッチンで四角く切って運んできたカット野菜でしょう。本当は、レタスは手でちぎらなくてはいけない。金気を嫌うから。包丁で切ると、変色しちゃう。-/-
12
河岸 これね、「メープルソース」ってメニューに書いてあるでしょう。これは明らかなごまかし。だって「メイプルシロップ」とはどこにも書いていない。
13
そこにあるのは「儲かればいい」という姿勢でしかありません。
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