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本日順風

書誌

author野田知佑
publisher文春文庫
year2000
price495+tax
isbn4-16-726912-0

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2013.2.4読了
2014.8.31公開
2014.9.9修正

著者による相談室という内容の本で、いろいろな質問に対して著者が回答するという形式で一冊の本になっている。大体、息の長い物書きの人は一度くらい、この手の本を書いているのではないかと思われるし、週刊誌などでもこの種の連載をよく見かける気がする。しかし、私自身は結局は自分で決めるべきことを他人に聞いてもと思っているので、参考になればというくらいで、熱心にこの種の本を読んだり、ましてや質問してみようと思ったこともない。そもそも、やらせが多い気もするのだが、需要はあるということなのだろうか。

しかし、本書では割と著者の主張がストレートに出ている部分があって、それがこの本の形式によるものなのかどうかはさておき、読み応えはあった。かたちを変えることで主張が鮮明になる意味では、使い方によっては、QA本というのも有用かもしれないなと感じた次第。

抄録

11

-/-ぼくが川を下るのは「いい旅」をするためである。いい旅とは自由な旅のことだ。誰からも文句をいわれず、構われず、誰にも文句をいわず、構わず、広い空間の中で生きること。そのためには国内外を問わず、川が一番いいように思われる。

13

そういえば日本の映画やテレビでは、人死ぬ時必ず子供たちが取りすがって「おとっつぁん」とか「おっかさん」といって号泣する場面が多く、辟易する。あれでは心安らかに死のうにも死ねないじゃないか。死ぬ時ぐらいは静かにして放っておくべきだ。-/-

18-19

ダム建設で食っているのならマンガばかり読んでいないで、少しは日本のダム問題について勉強しろ。それから文句をいえ。馬鹿め。

もう一つ。この種の問題と君が妻子を養っている話は全然関係がない。自分の仕事の話に妻子を持ち込むのは卑怯である。公私混同してはならない。

21

機械を使った旅行は単なる移動で、身体を使って動く旅行とはまったく別のものだ。

30

「自然は可能な限りそっとしておき、壊すことはほよどのことがない限りしていけない」という基本的な認識が先進国の国民と政治家にはあるからだ。「開発」というものにすぐ飛びつく国、国民というのは民度が低い、といえそうである。

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