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現場の変革、最強の経営
ムダとり

書誌

author山田日登志
publisher幻冬社文庫
year2010
price533+tax
isbn978-4-344-41267-5

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2012.02.21読了
2016.11.02.公開

著者はカイゼンなどのトヨタ生産方式で有名な大野耐一氏に学んだ人で、主に製造業でのカイゼンのコンサルタントとして活躍している人である。日経トップリーダーでの連載は私も読んでいるが、この人が特に良く指摘しているのは、工程間の距離の短縮と仕掛品を減らすという2点であるように感じている。前者は距離が離れていればいるほど、その移動距離が無駄に直結するためで、後者は必要な分だけを作るというカイゼンの基本に則ったものである。

個人的には本書よりも日経トップリーダーの連載の方が実際の会社の現場での話なので実践的でおもしろいと思うが、その主張の根底にあるムダに対する考え方を学ぶ意味では一読する価値のある本だと思う。リーンスタートアップが取り沙汰される昨今においてはカイゼンはもはや製造業だけのものではなくなっている。業種を問わずムダを取り除いていく取り組みは必須ともいえるのが現実だからだ。

抄録

8

「ムダとり」は、この物質的豊かさを追及したアメリカ型経済至上主義から、身の丈にあった生活を取り戻し、一人一人が自立した仕事のよろこびを感じ、生産者と消費者が、お互いに心をかよわせ、信頼しあえる社会を作るために、自己規制を課しながら、一人一人に気づいてもらうために、現場で始まった現場の人の仕事の姿勢で、苦しい作業から、明日のよろこびを生む職場へと環境を変え、ムダのない職場、ムダに気づく人びとが、最強の経営を生み、どの企業も、ムダとり = カイゼン人口の増加が、企業の利益に大きな影響を与えることが次々に検証できるようになりました。

かなり、良過ぎることが書かれているが...これが本書の基本となるスタンスになっている。

19-20/20 cf.50

とりあえず、順を追って生産工程を案内しようというのである。

だが、わたしのやり方は、違う。

「いちばんの基本は、どこから製品を出荷しているかということだ」

顧客との接点にいちばん近い場所。そこにこそ、問題解決の重要なポイントが隠されている。

製品の出荷数を把握しないで、どうして一日の生産スケジュールが決まるのか。出荷と生産のバランスを意識していなければ、必ずつくりすぎのムダが生まれてしまう。

工場再建のカギとなるのは、つくりすぎのムダ、在庫のムダを徹底的になくす経営である。

これを把握するためのカンバン方式を援用した管理表。cf.21

24 cf.25

生産ラインに溜まっている仕掛品は、いわば「在庫予備軍」である。-/-

26/34 cf.104

だが、ベルトコンベヤーは、すでにその役割を終えているのだ。

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