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無力の王

書誌

author能條純一
publisher小学館
year1994
price720+tax
isbn8-760237-0

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
1995 ?読了
2008.02.06公開
2008.02.06修正

能條純一の書くハッカーマンガ。だいたいこの手の作品に登場するハッカー(厳密にはクラッカーであるが...)というのは、いとも簡単にシステムへログインしては必要な情報を得てログアウトしていくものの、そもそもこのログインするというのが口でいうほど簡単ではない。手法としては非常に古典的ではあるが『カッコウはコンピュータに卵を産む』では、ハッカーは GNU Emacs のバグを突いて root 権限を得るために涙ぐましい努力をしている。そして、それだけではなく、この手の作品では絶対に触れられることのないことだが、ハッカーはシステムをログアウトする前にはシステムにログインしたというログ(履歴)を消さなくてはならない。そうでなければ追跡の手がかりを与えてしまうからであり、その辺がエンターテイメントとしてのフィクションに対する差ということになる。

この作品に登場するハッカーはどちらかというと勧善懲悪的な存在ではあるが、インターネットをなし崩し的に規制しようする昨今の風潮を見るにつけ、「知る権利」との関わり合いの中でハッカーというものを見るとどうなるだろうか。奇しくも、Winny による情報の流出が「既存のマスコミでは成し得なかったスクープ・情報公開をもたらしたのだ」といううがった考え方は、それだけ既存のマスコミが弱体化していることを逆に示しているのではないだろうか。

抄録

その 1

その1

その 2

その2

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