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日本の書物

書誌

author紀田順一郎
publisher新潮文庫
year1979
price360
isbn0100-122501-3162

目次

1感想
2抄録
3132.

履歴

editor唯野
?.09.28読了
2011.12.1公開
2011.12.4修正

紀田順一郎による日本の古典案内というべき本で幅広い時代の本を収録している。著者の鋭い言葉遣いには著者の若さも感じさせる内容になっている。今はなくなった『ダカーポ』という雑誌でも昔はよく登場していて、いわゆる「教養」が死んでいく過程を文字通り体感したのが、この人なのではないかと今では思う。

古典の扱いも電子書籍の普及でどうなるのか何ともいえないが、いずれにせよ『日本の書物』もとい『日本の出版界』に大きな変革が訪れるのは、もうそんなに遅くない未来のことだと思う。

抄録

7/8/9

しかし、これはしょせん、関心の有無の問題ではあるまいか。自国の古典に熱い関心を抱けば、あるいは関心を抱く動機が形づくられれば、多少の読みにくさは克服できるものだ。-/-

そうした広い時空の中で過去にくり返し読まれ、ふだんに再発見されてきた書物が古典である。本書はそのような??生きた古典?≠?八十二篇(関連して言及した書目を含めると、それ以上になる)選び出し、現代人に訴える生命力をとらえようと試みたもので、単なる名著解題ではないつもりである。-/-

これが建前としての基準であるが、じつは社会人が一度は読んでおきたいと思っているであろう書物や、自他ともに読書家の列に入る人々が??読んだことにしている書物?≠?中心とし、あとは私自身の価値判断や時代の連続性を若干考慮して、数点の書物を加えたというほうがより正確かもしれない。

17

さらに外国の神話の多くが、一個の創造者によって万物が形づくられるという性格をもっているのに対し、日本神話では自然発生的に生命が生れ、男女一対の神が生殖によって国土をつくるという点が変っている。

23

『風土記』は日本最古の地誌とされるが、その本質は大和朝廷のための地方行政資料である。和銅六年(七一三)、各国の国司に対し、編纂が命じられた。記載すべき事項として、各地の郡郷の名を好字(嘉字)に改めること、物産目録をつくること、土地の良否を示すこと、地名の起源を明らかにすること、古老の伝誦を集録することなどが指示された。

30

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