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だれでも天才になれる
脳の仕組みと科学的勉強法

書誌

author池谷裕二
publisherライオン社
year?
price714+tax
isbn978-4-8440-6203-5

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2011.07.28読了
2011.08.30公開

100ページにも満たない非常に薄い本であるが、今どきの脳科学を用いた効率的な勉強法についてをうまくまとめている本。恐らく本書に登場する個々の話題に関しては耳にしたことがある人も多いだろうが、それらをまとめて具体的な学習法にまで触れているのは分かりやすくてよかった。

文体から主に学生をターゲットにしている感じを受けるが、社会人でも限られた時間で勉強をし続けなければならないという現代においては、本書が説く脳のリズムや環境に合わせた繰り返し(復習)に力点を置いた学習は、実際、理にかなっていると思う。また、この本の読む時間をケチって無用の勉強時間を増やすよりは、(逆に、この手のハウツーばかり読むのも本末転倒ですが)本書くらいは読んでおいて、やる以上は効率的にというのが正しいと思う。

抄録

3

無意味な勉強法は、時間の無駄であるばかりでなく、むしろ逆効果になることさえあります。そのような方法では、「なかなか覚えられない」「努力しているのに成績が上がらない」と嘆くのも当然です。なぜならば、脳には脳に適した能率的な学習方法があるのですから。

12

つまり、忘れるということは、脳科学的にはきわめて自然なことで、「なかなか覚えられない」ということは、しごく当たり前なのです。クヨクヨと悩む必要はありません。けっして自分の脳だけが特別に忘れやすいわけではありません。これは誰の脳でも同じです。

いちいち気にしないで、忘れてしまったことは、また必要なときに、もう一度覚え直せばよいのです。そうして覚えても、やはりまた忘れてしまったら、それでもまた、へこたれずに覚え直しましょう。何度も何度も繰り返し覚え直しているうちに、脳はその知識を記憶にとどめるようになります。しかし、何度も努力して、やっと覚えたのに、また忘れてしまったら…。答えは同じです。やはり、また覚え直せばよいのです。こればかりはしかたがありません。人間の脳は、できるだけ早く多くのことを忘れるように設計されているのですから。

13

-/-科学的見地から説明すると、脳が記憶できるものは一般に二種類あります。それは「感情が絡んだ出来事」「本人が覚えようと意識したものごと」です。この二つが脳に蓄えられる理由は、その記憶が、生命にとって必要であると脳が判断するからなのです。

15 cf.23

学校の成績に差が出るのは、脳をうまくだますことのできる人とそうでない人の差であると言えるでしょう。頭が良い悪いと言うよりも、単に脳に記憶させるのが上手なだけにすぎません。-/-

18

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