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臆病者のための株入門

書誌

author橘玲
publisher文春新書
year2006
price750+tax
isbn4-16-660514-3

目次

1感想
2抄録
378-79

履歴

editor唯野
2018.10.27読了
2018.10.28公開

というわけでロバート・キヨサキに続いて橘玲の本をいくつか取り上げようと思う。この本では株取引の主要な3つの手法であるトレーディング、個別株長期投資(バフェット流投資法)、インデックス投資を取り上げているが、結論だけいうと――株に詳しくない人であればインデックスファンドで全世界の市場に投資しましょう――ということをいっている。

むろん、投資であるからリスクはあるが、宝くじのような第二の税金よりはマシという扱いをしている。投資はギャンブルという明瞭な前提を取っているので、森巣博がいうようなギャンブルでの控除率 = 投資での手数料が一致してくるのも当然といえば当然だが、そういう共通点は興味深かった。

実際に証券会社でどうこうとか、ETFについて具体的にどうこうというところまでは扱われていないが、初心者には十分とっかかりとして良い本だと思う。業界人などによる自社への誘導を目的としていないので、それだけでも意味があるし、リスクについてもきちんと説明がある。もっとも著者のような上級者であれば、あとがきでも触れているように「自分自身では本書で紹介した合理的な投資法はしていない」ということになるのかもしれないが...

抄録

11

でも、株の入門書を読んでも株のことはわからないのだ。なぜかって ? だって、理解できないようにつくられているのだから。

とても簡単にいうと、株の世界にはまったく相容れない考え方が3つくらいあって、それぞれが好き勝手なことをいっている。彼らはむずかしい数式をふりかざしたり、不可解なグラフやチャートをひけらかしたり、お経のような専門用語を唱えて株と蕪のちがいも知らない素人を翻弄し、いつのまにか、わからない奴は無知で愚かな負け犬、という話にされてしまう。

それをさらに混乱させるのがアナリストとかファンドマネージャーとかいう金融業界のエリートサラリーマン集団で、彼らは投資家を右往左往させて株やファンドを売買させる仕事に精を出している。そしてだれもが自信たっぷりに、「私が正しい、私を信じなさい」と神のお告げのようなことをいう。-/-

12

彼らのいうことが間違っているわけじゃない。危機感を持つのも大事だ。でもその一方で、いたずらに怯えたり煽られたりしてなんの準備もせずに投資の世界に船を漕ぎ出し、あっけなく難破してしまうひとがあとを絶たない。

臆病者には臆病者の投資法がある。-/-

16-17

将棋やサッカーにかぎらず、ほとんどの競技ではプロとアマチュアのあいだに高い壁がある。「プロ」とはたんにその競技(ゲーム)から生活資金を得ているというだけではなく、素人がどれほど努力しても到達できない高みに達したひとたちへの呼称なのだ。

株式運用のプロを金融業界ではファンドマネージャーという。彼らの成績は、株式市場の平均値(株価インデックス)との比較で決まる。

17-18

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