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リアルスタートアップ
若者のための戦略的キャリアと起業の技術

書誌

author塩野誠
publisher集英社
year2012
price1200+tax
isbn978-4-08-780649-6

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2013.4.15読了
2014.7.19公開

最近の書籍紹介で起業というカテゴリでは割とよく取り上げられている本。内容的にはスタートアップという選択肢も考慮せざるを得ない、現在の若者を取り巻く状況の説明から始まって、事業計画として盛り込むべき具体的な内容、VC(ベンチャーキャピタル)との付き合い方、失敗した場合に起こりうること??といったスタートアップに関わるライフサイクル全体を見通しながら、考慮すべきポイントをうまく押さえており、確かに最初に読む一冊としては大変手頃なものになっている。

本書が優れているといえるのは、著者自身も述べているように、スタートアップをバラ色のものとしてやみくもに勧めるのではなく、そのネガティブな面に関しても項を割いている点にあると思う。また、日本という国が抱える借金と少子化に基づく将来予測は私も全く同感であり、なぜマスコミがこの種のことをもっと正面から取り上げないのか不思議でならない。

それゆえ、この本は決して起業をしてみようとか、するつもりである人ばかりをターゲットとした本ではないと思う。むしろ、起業家でない人であっても、自身の中に起業家的観点を持つというか、その種のものの見方を得る意味で意義がある。なぜなら、結局のところ今の時代は多かれ少なかれ、たとえ雇われの身であっても自身をオーナーとして考える、受け身ではない処世術が必要になってきているからで、それに対する愚痴をいっている暇があるのであれば、本書でも読んで今の自分にできるアクションのひとつでも取った方が、はるかにましだと思われるからである。

抄録

3/9/9 cf.27

若者と呼ばれるみなさん、日々の幸せな中でちょと残念なお知らせですが、この日本という国は今から沈んでいきます。

しかしみなさん、この国で「若者」というのは人口の10人に1人くらいのかわいそうな少数派のことを指します。多数決で成り立つ民主主義において、そんな少数派の意見は通るわけがないのです。となると、(高齢者のための:唯野注)社会保障費のカットも増税も難しいでしょう。

しかし、ここでも残念なお知らせですが、その役割を担うべき日本の労働人口はどんどん減っていきます。-/-今の若者がまだ働いているであろう2012年から23年後の2035年、世の中の3人に1人は65歳以上になります。-/-

6

国がどうなろうと、勤めている会社がどうなろうと、商売のつくり出せる人はごはんを食べていけます。そして日本の企業が一番欲しがっているのは、新たにビジネスをつくり出せる人材です。-/-

13

便利で安全な国、日本。しかし国は借金を続け、東日本大震災以降はその様々な安全性も信じることが出来なくなっています。若ければ仕事もあるし、どうにかなるのでは、とみなさんは思っているかもしれませんが、個人の平均給与を見ればきっちり下がってきています。2000年に461万円だった平均給与は、2010年には412万円と1割以上も下がっているのです。また、当たり前ですが、人口が減少すれば生産が縮小し、日本全体の1人当たり平均所得は下がっていきます。

17

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