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吉田ルイ子のアメリカ

書誌

author吉田ルイ子
publisher講談社文庫
year1986
price480
isbn6-183764-8

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
?読了
2004.12.2公開
2004.12.4修正

いつ読んだのかさえ不明な本であるが、他の著作は 1996 年に読んでいるみたいなので、恐らく同じ頃ではないかと思われる。なんだかこんな本が山のようにあるが、どうすればいいのやら。

付箋を貼ってあったのが、アメリカの男女の力関係についての箇所となっているところを見ると、これまた恐らくフェミニズムへの関心に絡めて本書を読んでいたものと思われる :-) まあ、読み直してみると記述としては古典的と言い切れなくもありませんが...

抄録

64

また、学生夫婦も多かった。しかしたいていの場合、結婚すると、男が学業をつづけ、女は休学あるいは退学して働いて生計、授業料を支えるケースが多かった。女が男に未来投資をしていた。それを夫に Ph.D (博士号)をとらせるために、妻は PHT = "putting husband through" (夫に学業を完了させてあげる)になるという表現があったほどだ。私もその一人だったが、夫が学校を出る頃には離婚してしまって、投資の配当がかえってこない場合が多い。ところが七〇年台に入ると、もう女が男の犠牲になっていられないという、ウーマン・リブが浸透して、今や、夫をえらぶため、夫に投資するために大学へくる女子学生はほとんどいなくなった。彼女たちは積極的に学業するために大学に入り、結婚しても大学をやめない。

そしてなによりも大きな変化は、結婚というものが、大学生の間で昔ほど神聖な意味を持たなくなったことだ。-/-

六〇年台には、子供ができてしまったから結婚するというケースが多かったが、今や妊娠をダシに使うことは意味がなくなった。これは、ピルの普及がもたらした大革命だ。

289

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