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紳士靴を嗜む
はじめの一歩から極めるまで

書誌

author飯野高広
publisher朝日新聞出版
year2010
price1600+tax
isbn978-4-02-330833-0

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2013.2.18読了
2018.6.30公開
2018.6.30修正
2018.7.09修正

書名の通りであるが、革靴の素材を含めた種類やパーツの名称から、シーンに応じた使い分け、何をいかに買いどうメンテナンスするか、までの全てをまとめた本である。類書もあるとは思うが、まあ革靴について知りたければこの一冊があれば十分と思われる。写真も冒頭にはカラーのページも含まれ分かりやすい。

それだけでなく本書はp6-7にある革靴(というより服飾全般)に対する姿勢が素晴らしく、この一文を読めば嫌でも続きが読みたくなる、そういう惹句になっている。素直に良書だと思う。

抄録

5

本書が扱う主な内容。

  • 健康に留意して履く = 靴を買う前に知っておきたい知識
  • 品位をもって履く = 靴を買う時に活用したい知識
  • 大切に扱って履く = 靴を買った後に役立てさせたい知識

6-7

タイトルである「嗜む」には、一般的に用いる「愛好する」という意味だけではなく、

  • 趣味などを学び身につける
  • 自らの行いを慎み、気をつける
  • あらかじめ用意し心掛ける
  • 身なりをきちんと整える

などの深い要素も有しています。服飾全般に「ファッション」などの外来語がもっぱら用いられ、「身嗜み」なる素晴らしい表現が使われなくなって久しいのですが、この傾向は今日の装い、特に男性の装いがそれらの要素の欠如した、いわば薄情で浮ついた自律性のない存在でしかないのを露呈している象徴の感もあり、少々寂しいものがあります。

また、その根本には、多くの「ファッション」関係者を含め、身嗜みを唯一絶対的に支配する「ルール」としか捉えていないがゆえに、それを反射的に敬遠している「幼さ」が隠れているのではないでしょうか。だからそれを「コワす」「ハズす」ことでしか自己を表現できていないのです。

身嗜みとは、十分な思索を通じ、時と場に応じて最適解を導くための指針 = 「マナー」であってほしいものです。-/-

19

過去の履物や生活習慣などに関わるのでしょうが、日本人は、

①顎を出して
②やや猫背で
③歩幅も狭く
④膝を折り曲げ
⑤「すり足」に近い状態で

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