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宗教世界地図

書誌

author石川純一
publisher新潮文庫
year1998
price362+tax
isbn4-10-117221-8

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
?読了
2013.9.30公開

確か『民族世界地図』と一緒に刊行された本で、冷戦以降の民主主義-社会主義というイデオロギーに代わる宗教・民族という枠組みを考えるときの、宗教についてを整理した本である。内容としては教科書的というか、広く浅くに網羅的であり、著者も一般論の記述に徹している感がある。今日の地域紛争においては割と背後に宗教・民族面での対立を根に持つものが多いので、そのための勉強においては一助になると思われるが、紛争の対立となる教義として何が挙げられるのか??といった点にはもう少し突っ込んだ解説も欲しいと思った。

抄録

12 cf.14

本書に登場する「主役」でもあり、世界でも広く信仰されているのが、キリスト教、イスラム教、仏教の、いわゆる「三大宗教」である。この三大宗教には、共通する二つの特徴がある。一つは、様々な民族によって受け入れられた「世界宗教」である点だ。もう一つが、自然に発生し成立した「自然宗教」でなく、「教祖、開祖によって始められた宗教」、すなわち「創唱宗教」であることだ。-/-

これ以外の分類として民族宗教(ユダヤ教 etc)や、唯一神教か多神教(ヒンズー教 etc)などがある。

16

-/-世界宗教が現代の国際政治において意味を持ってくるのは、それが「ボーダーレスな存在」だからだ。宗教の分布を基に世界地図を描くと、本書の添付地図に示されているごとく、現在の国境線で描かれた地図とは全く異なったものが現れてくる。この「国境線と宗教分布のミスマッチ」が、軋轢と抗争を生む主原因になっている。

それは民族についてもいえる。が、民族の場合は、国家よりさらに細分化しており、その小さなアイデンティティーのぶつかり合いが波乱要因になることが多い。-/-

20

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