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ガラスの地球を救え
21世紀の君たちへ

書誌

author手塚治虫
publisher光文社文庫
year1996
price440
isbn334-72288-1

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2001.7.24読了
2001.11.12公開
2001.11.15修正

手塚治虫の書いたエッセイ集。私も手塚治虫のファンであり、高校時代に『ブラックジャック』でその魅力に接してからというもの、ほぼ著名作といえるものは読んできたつもりだが、エッセイを読むのは初めてである。しかし、内容は平易で読みやすく、自身の生い立ちから始まる戦争反対への訴えなど、読み手を飽きさせることなく強いメッセージが展開されている。大人だけでなく小学生や中学生くらいの人にこそ読んでもらうと良いかもしれないと思った。(実際にそれを考慮した体裁になっている。)

抄録

12

ペンネームの治虫は甲虫のオサムシから来ている。

19

けれどもいまは、地球の危機は、個人個人のレベルにまで、何やら得体の知れない「不安」となって、日々のしかかってきてしまいました。まったく、あれよあれよという間でした。

26/29

「アトム」は、そんなテーマで描いたわけではありません。自然や人間性を置き忘れて、ひたすら進歩のみをめざして突っ走る科学技術が、どんなに深い亀裂や歪みを社会にもたらし、差別を生み、人間や生命あるものを無残に傷つけていくかをも描いたつもりです。

つまり、『鉄腕アトム』で描きたかったのは、一言で言えば、科学と人間のディスコミュニケーションということです。

34

けれど、むごい現実を見据えつつ、それでもなお、いかに不動に見える現実も、何とか変えていく力が人間にはあるのだ、ということを、どうしてもっと大人は子どもや若者に示してやることができないのでしょうか。

38

おふくろがまた過保護であったなら、ぼくも甘えてしまい、負け犬のままで終わったかもしれない。でも、何を言われても何をされても、ぐっとこらえてしまって、ひたすら笑っている、という癖がつきました。

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