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透明人間の失踪

書誌

author吉野朔実
publisher小学館
year2003
price505+tax
isbn9-167002-4

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
2005.10.3読了
2004.10.5公開
2005.10.12修正

非常に久しぶりに吉野朔実の本を読んだ。私の中でのこの人のお勧めは何といっても『少年は荒野をめざす』だが、今でも少女漫画という枠にとどまらず万人にお勧めしたいタイトルである。完成度の高さやうまさはいうまでもないが、私から見るとそのうまさというのは、危ういぎりぎりのバランスの上に成り立ったもの──との印象が強い。つまりは、そういうぎりぎりを狙った完成度が魅力なのであり、また、それを成しえることを含めたうまさということである。

翻って本作であるが「アンナ・O」がよい。収録されている作品としては長さにとらわれない短編集という感じで、著者がいうように、そういう観点からの楽しみ方もあると思うが、日常/非日常の境界、人物の内面の描写、話の締め方という個別の見方だけでも十分におもしろい。秋の夜長の一息にも適当だろう。

抄録

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p.84

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