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なにわのデスク日記
萬晩報 縮刷版 1

書誌

author伴武澄
publisherもりばち・きっちん かぼちゃ
year1999
price1,000
isbnなし

目次

1感想
2抄録

履歴

editor唯野
1999.5 ?読了
2000.6.18公開
2001.1.21修正

この開明堂からもリンクしている「萬晩報」の縮刷版である。むろん、これは部数限定による書籍化であるが、このことは Web によって表現された一次情報が書籍へと還元されていくことに何らおかしさを感じない時代になったことを物語っている。内容はとても密度があり、特に経済面での知識の足らない私にはとても得るところが大きく、こういう記事を要約するだけでも大変勉強になった。

抄録

9/11

地方交付税交付金とは個人所得税と法人税と相続税の合計より 32 % を地方の財力に応じて再分配する仕組みを指す。この交付金の受ける自治体を交付団体、受けない自治体を不交付団体という。豊かな自治体がこの恩恵に与れるわけではないが、沖縄や高知のような地方税の割合の低い自治体では、この交付金と補助金、県債を発行することで財源を賄っている。

地方税と国税を分けて考えず、国税も元はその土地から国を経て再分配されたものだと考えれば、一律に地方税だけを見て財源がないといういい方はできない。

23

米軍基地のあったフィリピンのスービックは大統領直轄のスービック開発庁によって関税ゼロから警察権にいたるまでを別組織として統治されている。一種の国家内国家という位置付けにあり、ラモス政権での肝入り的な部分はあるものの、背後にアメリカ(フェデラル・エクスプレス)と台湾(エイサー)のあることを考えると、そこまでもろいものでもないようだ。

24

海外からの送金が国家財政の赤字を埋めるというフィリピンの事情。このため、外貨準備があまりなくても経常収支が均衡するという特殊な構造になっている。

25/77

香港ドルが強いのは、単なるドルペッグ制というわけではなく発行紙幣そのものがドルに担保されているため。つまり、香港金融庁には発行済紙幣と同価値のドルがリザーブされている。しかし、このドルリンク制では、一方で景気変動に合わせた独自の金利調整ができないことも意味している。変動相場制への移行が議論されるゆえんである。

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