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Drobo 5D

目次

1購入
2速度比較

文書

履歴

editor唯野
2016.9.28公開
2016.10.5修正

購入

これまで個人のデータバックアップ用としてNetgearのReadyNASをNV+、Ultra6と2世代にわたって使ってきました。あくまでバックアップ用であり常時運用しているわけではありませんので特にこれで不満もありませんでした。そのためUltra6の容量がいっぱいになってきた時点でも現行の316に買い替えればいいかと思っていたのですが、自分しか使わないのであればNASではなくRAID対応外付HDDでもいいのでは ?、GbEよりもUSB3の方が転送速度も速いのでは ?――と考えてみると以前より気になっていたDroboを使ってみようと思い5Dを購入してみました。

とはいえ以前から注目していた割に実際の購入に至らなかったのは、後述しているように値段が高いからです ! しかし、Amazon.comから直輸入できることが分かったため保証にさえ目をつぶれば下手な中古より良いかと無理やり自分を納得させました :) なお、内箱の説明などは日本語も併記された国際パッケージですが、電源ケーブルは3Pプラグで来ますので、非対応の方は2Pへの変換プラグが必要です(私は余りもので流用)。

DroboもReadyNASもコンセプトとしては似たところが多いのですが、以下は私が少し使ってみて感じたReadyNASとDroboの比較です。(ReadyNASと厳密に比較するならDroboは5Nでしょうか...)

DroboとReadyNASで似ているところ

  • RAID 5/6対応
  • HDDのホットスワップに対応(NASならできて当然ではある...)
  • 運用中にRAIDアレイの容量増加が可能
  • 管理ツールが充実

古典的なNASとの大きな違いはRAID運用中でありながら、より大容量のHDDへ交換すればRAIDアレイの容量を増加できる点でしょう。これをReadyNASではX-RAID、DroboではBeyond RAIDと呼んでおり、RAID5で運用しているのであれば2台以上を変更しなければ実際の容量が増えない辺りは自明としても微妙な違いもあります。まず、X-RAIDでは最初に構築したアレイから拡張できるのは最大で8TBという制約があり、増加できるとはいっても両者ともアレイの最大容量には上限があります。Droboで第3世代となる5Dの上限は64TBで、これはDroboを割り当てたWindows上のドライブのプロパティでも(実際のアレイの容量とは関係なく)64TBとして表示されます。

Windows上では64TBで認識される

実をいうとReadyNASを選んだ大きな理由の一つはこのX-RAIDにあるのですが、下記の記事などの影響もあり結局のところアレイの拡張をやったことはありません... なお、X-RAIDの制約についてもこの記事が参考になります。

[NAS]ReadyNAS、X-RAID2の注意事項とまとめ http://xirasaya.com/?m=detail&hid=333

Droboのよいところ
  • 5DのようにNASではないRAID対応の外付HDDタイプがある
  • 5DはRAIDを組みながらWin/MACを問わずUSB3/Thunderboltで接続可能
  • 思ったよりコンパクト(ReadyNAS Ultra6と比べて)
  • 初期化が速い
  • 管理/運用が楽
  • 組み合わせにもよるがディスク丸ごと移動でマイグレーションできる
  • GbEより速い
  • 静か (個人差あるでしょうが...)
  • バッテリー内蔵でUPS不要

バックアップするデータの容量が少ないのであればクラウド・RAID1によるミラーリングでもよいかもしれませんが、動画などを扱ってくるとRAID5での運用をしたくなってきます。Droboは実際はRAIDなのですが、あまりそういうところをユーザーに意識させずに利用でき、Drobo dashboardでの管理も分かりやすいです。初期化も速いですし(ReadyNASはアレイの初期化にかなりの時間がかかる)、NASなら避けられないWebブラウザ越しにIPアドレスなんかを設定して――という手順も不要です。コンピュータにあまり詳しくないけれどもデータを冗長化して保持したいという方にはよい選択肢だと思います。また、後述しますが実効速度もGbEよりUSB3の方が速いです。

3TBx5でアレイを構築したところ

Droboのいまいちなところ

  • 値段が高い
  • 電源コネクタが3Pなので2P変換プラグが必要
  • 外付HDDタイプでは最大でも5ベイまで(NASタイプなら8ベイなどもある)
  • 常時通電ではないので電源ボタンは前面がいい
  • キャッシュ用にmSATAを追加できるが効果が薄い
  • HDD停止状態からアクセスするとアクティブになるまで少し待たされる
  • PC終了時にもちょっと待たされる

上の二つは冒頭に書いてある通りですが(国内正規品なら変換プラグ付かもしれません)、電源ボタンが前面に欲しいのは(非接続時には待機状態になるとはいえ)USB接続状態でPCを起動すると起動に時間がかかるということもあります。また、5Dの特徴の一つとしてアレイ用のドライブベイとは別にキャッシュ用のmSATAを増設することができますが、これがほとんど効果ありません。あくまで推測としてRAID自身をSSDで構築しないと効果が出ないのかと考えますが、製品の特長として謳っている割には効果がないので少なくとも一般的なSATA HDDでRAIDを構築するのであれば不要でしょう。その他、細かいところですがバッテリーを自前で持っており停電時にはこれで電源断に対応するわけですが、バッテリーの劣化を考えるとUPS連携もできた方が安心できる気がします。そうやって比べてみるとReadyNASのコストパフォーマンスは高いといえます。

mSATAを追加したところ

速度比較

おなじみのCrystalDiskMark 5.1.2 x64で計測してみました。母艦はWin7 SP1のThinkpad W530です。

ReadyNAS Ultra6 via GbE

アレイの使用率99%の状態で計測していますので、空き容量が増えれば改善されるのかもしれません。ちなみに他の人でも同様かどうかは不明ですが、アレイ使用率99%くらいになったら空き容量があっても大容量ファイルの転送がかなりの確率で失敗するようになりました。(たまに成功するときもある。)

readyNAS

Drobo 5D via USB3

GbEより速いです。4Kがものすごく遅いですが原因不明です。まあ、バックアップ用だし現状の体感上での不満はないからいいか。5Dtというより速いモデルでどうなるのかは少し興味があります。

USB3

Drobo 5D + mSATA via USB3

わずかに良くなる程度でmSATAを買い増すほどの効果が感じられません。

mSATA

Drobo 5D via USB2

試しにやってみましたが、さすがにこれならGbEの方がいいですね... CPUへの負荷と合わせてThunderbolt、eSATA、Firewire800などとも比較してみたいところですが、とりあえず私の環境ではUSB3 > GbE > USB2ということが分かりました。

USB2

母艦の内蔵mSATA SSD(Cドライブ)

さすがに爆速です。もはやSSDからHDDに戻ることはできません :)

内蔵SSD

母艦の内蔵SATA HDD(Eドライブ)

DVDドライブベイに2.5" HDDを増設しています。これを見る限りUSB3というよりもHDD自身の速度の方がネックに見えるためDroboもHDDをSSDにすれば速いのか ? と推測するわけですが...

内蔵HDD

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